フダンヅカイ

夢ややりたいことには、重りがついていく

(2013-06-05)

「夢を持て!」
「やりたいことをやろう!」

みたいな人の気持ちを駆り立てる言葉は
お金につながりやすいのか、
運良く夢を実現したり、
やりたいことを仕事にしたりした人たちの
書籍やセミナーで頻繁に使われます。
これに「一度きりの人生!」を付け加えると
さらに儲けが増え…

いや、今回書きたいのはこういうことではなく。
いわゆる自己啓発の続きを考えてみたいのです。

夢ややりたいこと。
たぶん誰にでも1つくらいあると思います。
どちらもなかったとしたら、
「なんとなくこうだったらいいな」みたいな
漠然とした願いを思い浮かべてください。

ここで質問、
「その夢、もしくはやりたいことは、
何年前くらいからあなたの頭の中にありますか?」

夢もやりたいことも、
鮮度というものがあります。
そして、実現するのに適した年齢があります。
年齢なんて関係ない分野もありますが、
世の中の多くのことは、年齢なんて関係あります。

1年前、叶える準備はできたでしょうか。
5年前、何パーセント叶えたでしょうか。
10年前、適正年齢を過ぎていないでしょうか。。

もちろん20年、30年とかけて
実現に向けて行動している真っ最中の方も
いらっしゃると思いますが、
だいたい5年も経つと、
「あのとき私が思い描いていた夢」は、
行きていく上の原動力というよりは
ただの重荷になっているものです。
実現できていない現実から目を逸らしたり、
話題にするのを避けたりしている自分に気づき、
なんであんな夢を描いてしまったんだろうと
頭を抱えることも少なくないでしょう。

夢ややりたいことには、
時間が経つにつれて重りがついていく。
これは僕の考えです。
重くなりすぎると外すこともできなくなり、
歩くことが大変になっていきます。
「俺は今でも夢を諦めてないんだ」
みたいな感じで愚痴を垂れ流す人は
重りがどうしようもないくらいに
大きくなっていると言っていいでしょう。

この重りが増えていくループから
抜け出すにはどうしたらいいのか。
それは、夢もやりたいことも変化していくから
1つに絞る必要はないと考えること。
「諦めるな!」と言うのは簡単なのですが
全く勝算がないことであれば、
すぐに諦めて違う可能性に賭ける方が良い。
10個あるうち1つの夢が叶えばハッピーだ。
それくらいの気持ちで気軽にやれば
もっと楽しく生活ができるはずです。

思い出さないと現れない夢。
なんでこんな辛いんだろうと
自問自答しながら続けているやりたいこと。
それを思い切って切り離すことが
自己啓発セミナーを受けたり
書籍を読んだりした後に
やるべきことなのではないかと思います。